
八柱霊園は、千葉県松戸市にある都立霊園のひとつです。
園内には、墓石を建立する一般埋蔵施設をはじめ、芝生埋蔵施設や合葬埋蔵施設などがあり、それぞれ仕組みやお墓の形、必要となる費用が異なります。
東京都が公表している募集結果を過去10年間で比較すると、八柱霊園ではお墓の種類によって応募状況に異なる変化が見られます。
特に一般埋蔵施設では、10年前と比べて申込件数や応募倍率が大きく低下しています。
一方、現在の募集結果を墓所の広さごとに見ると、小さい区画には比較的多くの申込みが集まっています。
また、一般墓とは墓石の形が異なる芝生墓地にも、継続して申込みがあります。
こうした違いを考えるうえで注目したいのが、お墓を持つために必要となる費用です。
一般墓では、墓所の面積によって永代使用料が変わるだけでなく、墓石の大きさや外柵、使用する石材の量なども変わるため、墓石を建立する際の費用にも違いが生じます。
また、芝生墓地は一般墓の小さい区画と比べると永代使用料が高くなる場合がありますが、墓石の構造が異なるため、墓石建立費用を抑えやすいという特徴があります。
そのため、お墓の費用を比較するときには、永代使用料だけを見るのではなく、墓石建立費用まで含めて考えることが大切です。
さらに、この10年間には物価の上昇をはじめ、家計や消費を取り巻く環境にも変化がありました。
もちろん、八柱霊園の応募状況の変化を、物価高騰や費用だけで説明することはできません。
家族構成やお墓の承継、管理のしやすさなど、お墓を選ぶ際に重視することはご家庭によって異なります。
この記事では、東京都が公表している2017年度から2026年度までの10年間の募集結果をもとに、一般墓・芝生墓地・合葬墓の応募状況を比較します。
さらに、墓所の広さによる永代使用料や墓石建立費用の違い、物価や家計を取り巻く社会情勢にも目を向けながら、八柱霊園でのお墓選びがこの10年間でどのように変化してきたのかを考えていきます。
目次
- 1 八柱霊園ではどのようなお墓が募集されている?
- 2 八柱霊園の応募状況は10年間でどう変わった?
- 3 一般墓は墓所の広さによって応募状況が違う
- 4 墓所が小さいと費用はどのように変わる?
- 5 芝生墓地は「永代使用料」と「墓石費用」を分けて考える
- 6 一般墓と芝生墓地の費用を比較
- 7 この10年間で物価と家計を取り巻く環境も変化
- 8 物価高騰は八柱霊園のお墓選びにも影響している?
- 9 費用だけでは説明できない「お墓選び」の変化
- 10 合葬墓という「墓石を建てない選択肢」
- 11 10年間のデータから見える八柱霊園のお墓選びの変化
- 12 八柱霊園でお墓を選ぶときは「総額」まで確認する
- 13 八柱霊園のお墓選びについてよくある質問
- 13.1 Q. 八柱霊園の一般墓は応募すれば必ず使用できますか?
- 13.2 Q. 墓所が小さければ、お墓の費用も安くなりますか?
- 13.3 Q. 八柱霊園の永代使用料には墓石代も含まれていますか?
- 13.4 Q. 八柱霊園の芝生墓地は一般墓より安いですか?
- 13.5 Q. 芝生墓地は永代供養墓ですか?
- 13.6 Q. 八柱霊園には承継者がいなくても検討できるお墓がありますか?
- 13.7 Q. 一般墓と合葬式墓地では、どちらを選べばよいですか?
- 13.8 Q. 八柱霊園では墓石を自由に建てられますか?
- 13.9 Q. 八柱霊園へ申し込む前でも墓石の相談はできますか?
- 13.10 Q. 八柱霊園のお墓選びで最初に確認することは?
- 14 八柱霊園のお墓選びは「倍率」だけでなく総合的に考えよう
- 15 監修者情報
八柱霊園ではどのようなお墓が募集されている?

八柱霊園の募集状況を比較する前に、まずはどのようなお墓があるのかを確認しておきましょう。
八柱霊園では、墓石を建立する「一般埋蔵施設」や「芝生埋蔵施設」のほか、個別の墓石を建立しない「合葬埋蔵施設」があります。
同じ八柱霊園の中にあるお墓でも、墓所の形や納骨方法、墓石建立の有無などが異なります。
こうした違いは、お墓を使用するために必要となる費用にも関係します。
一般埋蔵施設
一般埋蔵施設は、区画ごとに墓所を使用し、その中に墓石を建立する一般的な形式のお墓です。
八柱霊園では複数の広さの墓所が募集されており、募集される面積や区画数は年度によって異なります。
一般埋蔵施設を使用する場合には、東京都へ支払う墓所の永代使用料のほか、石材店へ依頼して墓石を建立するための費用が必要になります。
また、墓所の面積が変われば永代使用料も変わります。
墓石についても、広い墓所では外柵や墓石などに使用する石材の量が多くなるため、同じような石種やデザインで比較した場合には、墓所が大きいほど建立費用も高くなる傾向があります。
そのため一般埋蔵施設では、「どのくらいの広さの墓所を選ぶか」が、お墓を建立するときの費用を考えるうえでも重要になります。
芝生埋蔵施設
芝生埋蔵施設は、芝生が広がる墓域に墓石を設置する形式のお墓です。
一般埋蔵施設とは墓所の景観や墓石の形が異なり、大きな外柵で墓所を囲む一般墓とは異なる、開放感のある景観が特徴です。
芝生埋蔵施設でも東京都へ永代使用料を支払い、墓石を建立します。
そのため、芝生墓地も「墓石を建てないお墓」ではありません。
一方で、墓石の大きさや構造が一般埋蔵施設とは異なるため、墓石建立費用については一般墓より抑えやすいという特徴があります。
ただし、永代使用料については一般埋蔵施設の小さい区画より高くなる場合があります。
そのため、「芝生墓地だから安い」と単純に考えるのではなく、永代使用料と墓石建立費用の両方を確認して比較することが大切です。
合葬埋蔵施設
合葬埋蔵施設は、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設とは仕組みが大きく異なります。
一般墓のように個別の墓所を使用して墓石を建立するのではなく、一つの施設に多くのご遺骨を埋蔵する形式です。
そのため、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設のような個別の墓石を建立するための費用は必要ありません。
また、承継を前提としないことも大きな違いです。
将来お墓を引き継ぐ方がいない場合などにも選択肢となりますが、一般墓とは納骨後のご遺骨の扱いやお参りの方法などが異なります。
費用だけではなく、将来どのように供養していきたいのかまで考えて選ぶ必要があります。
同じ八柱霊園でもお墓によって費用の仕組みが異なる
| 種類 | 個別の墓所 | 墓石建立 | 費用を考える主なポイント |
|---|---|---|---|
| 一般埋蔵施設 | あり | あり | 永代使用料+墓石建立費用 |
| 芝生埋蔵施設 | あり | あり | 永代使用料+墓石建立費用 |
| 合葬埋蔵施設 | なし | なし | 施設の使用料 |
このように、八柱霊園には異なる特徴を持つお墓があり、必要となる費用の仕組みも同じではありません。
特に一般埋蔵施設と芝生埋蔵施設では、東京都へ支払う永代使用料だけでなく、その後に必要となる墓石建立費用まで含めて考えることで、実際にお墓を持つための費用が見えてきます。
では、こうしたお墓への申込みは、この10年間でどのように変化してきたのでしょうか。
八柱霊園の応募状況は10年間でどう変わった?

八柱霊園では、一般埋蔵施設・芝生埋蔵施設・合葬埋蔵施設が募集されています。
それぞれのお墓について、2017年度から2026年度までの10年間の募集結果を比較すると、応募状況には異なる変化が見られます。
特に一般埋蔵施設では、申込件数と応募倍率が大きく低下しています。
一方、芝生埋蔵施設や合葬埋蔵施設では、一般埋蔵施設とは異なる動きが見られます。
まずは、それぞれの募集数・受付数・応募倍率の推移を確認していきましょう。
一般墓の応募倍率は10年間で大きく低下
八柱霊園の一般埋蔵施設について、過去10年間の募集状況をまとめました。
| 年度 | 募集数 | 受付数 | 応募倍率 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 310 | 1,627 | 5.2倍 |
| 2018年度 | 310 | 1,390 | 4.5倍 |
| 2019年度 | 335 | 1,153 | 3.4倍 |
| 2020年度 | 333 | 969 | 2.9倍 |
| 2021年度 | 315 | 790 | 2.5倍 |
| 2022年度 | 319 | 711 | 2.2倍 |
| 2023年度 | 325 | 623 | 1.9倍 |
| 2024年度 | 315 | 639 | 2.0倍 |
| 2025年度 | 330 | 447 | 1.4倍 |
| 2026年度 | 335 | 316 | 0.9倍 |
※募集数・受付数の単位は区画・件です。2017~2019年度の数値は過去資料に基づく暫定値であり、公開前に東京都の原資料との照合が必要です。
2017年度には310区画の募集に対して1,627件の申込みがあり、応募倍率は5.2倍でした。
その後、受付数は減少傾向となり、2026年度には335区画の募集に対して316件、応募倍率は0.9倍となっています。
2017年度と2026年度を比較すると、一般埋蔵施設の受付数は約80.6%減少しています。
一方、募集数は2017年度の310区画から2026年度の335区画となっており、10年間で大きく減少したわけではありません。
つまり、応募倍率が低下した主な要因は、募集区画数の増加ではなく、申込件数そのものが大きく減少していることにあります。
ただし、一般埋蔵施設の中でも墓所の広さによって応募状況は異なります。この点については、次の章で詳しく比較します。
芝生墓地は一般墓とは異なる応募状況
次に、芝生埋蔵施設の過去10年間の募集状況を見てみましょう。
| 年度 | 募集数 | 受付数 | 応募倍率 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 20 | 179 | 9.0倍 |
| 2018年度 | 20 | 184 | 9.2倍 |
| 2019年度 | 20 | 209 | 10.5倍 |
| 2020年度 | 24 | 203 | 8.5倍 |
| 2021年度 | 30 | 201 | 6.7倍 |
| 2022年度 | 33 | 213 | 6.5倍 |
| 2023年度 | 30 | 216 | 7.2倍 |
| 2024年度 | 募集なし | ||
| 2025年度 | 60 | 153 | 2.6倍 |
| 2026年度 | 40 | 137 | 3.4倍 |
※2024年度は募集が行われていないため、応募倍率はありません。2017~2019年度の数値は原資料との照合が必要です。
芝生埋蔵施設も、2017年度と比べると応募倍率は低下しています。
2017年度は9.0倍でしたが、2026年度には3.4倍となりました。
ただし、受付数に注目すると、2017年度の179件から2026年度の137件へ、約23.5%の減少です。
一般埋蔵施設の受付数が約80.6%減少していることと比較すると、芝生埋蔵施設の減少幅は小さくなっています。
また、2026年度は40区画の募集に対して137件の申込みがあり、現在も募集数を上回る申込みが見られます。
ただし、芝生埋蔵施設は一般埋蔵施設と比べて募集区画数が少なく、年度によって募集数も変わります。
そのため、倍率の高さだけをもって、一般墓より多くの方に選ばれていると判断することはできません。
それでも、墓石を建立するお墓の中でも、一般埋蔵施設と芝生埋蔵施設では異なる応募状況が見られることは、今回の比較から確認できます。
合葬墓には近年も多くの申込みがある
合葬埋蔵施設についても、10年間の募集状況を確認してみましょう。
| 年度 | 募集数(体) | 受付数(体) | 応募倍率 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 2,000 | 1,843 | 0.9倍 |
| 2018年度 | 1,400 | 1,547 | 1.1倍 |
| 2019年度 | 2,000 | 1,689 | 0.8倍 |
| 2020年度 | 2,000 | 1,376 | 0.7倍 |
| 2021年度 | 2,000 | 1,273 | 0.6倍 |
| 2022年度 | 2,000 | 1,270 | 0.6倍 |
| 2023年度 | 1,440 | 1,562 | 1.1倍 |
| 2024年度 | 1,440 | 2,373 | 1.6倍 |
| 2025年度 | 1,440 | 2,223 | 1.5倍 |
| 2026年度 | 1,540 | 2,083 | 1.4倍 |
※合葬埋蔵施設の募集数・受付数は、ご遺骨の体数を基準としています。2017~2019年度の数値は原資料との照合が必要です。
合葬埋蔵施設の受付数は、2017年度の1,843体から2022年度には1,270体まで減少しました。
しかし、その後は増加し、2024年度には2,373体となっています。
2025年度は2,223体、2026年度は2,083体と減少していますが、近年は2,000体を超える受付が続いています。
このように、合葬埋蔵施設では、一般埋蔵施設のように10年間を通して大きく減少する動きとは異なる変化が見られます。
ただし、一般埋蔵施設や芝生埋蔵施設は申込件数、合葬埋蔵施設はご遺骨の体数を基準としているため、受付数をそのまま比較することはできません。
また、一般墓への申込みが減った分だけ合葬墓へ移っていることを示すデータでもありません。
3種類のお墓で異なる応募状況が見られる
ここまでの結果を整理すると、八柱霊園では、お墓の種類によって応募状況の変化が異なることが分かります。
一般埋蔵施設
2017年度から2026年度にかけて、受付数・応募倍率ともに大きく低下しています。
芝生埋蔵施設
10年前より応募倍率は低下していますが、2026年度も募集数を上回る申込みがあります。
合葬埋蔵施設
年度によって増減が見られ、近年は2,000体を超える受付が続いています。
こうした数字だけを見ると、「一般墓を選ぶ方が減っている」「芝生墓地や合葬墓が選ばれている」と感じるかもしれません。
しかし、今回の募集結果だけでは、申込者がそれぞれのお墓を選んだ理由までは分かりません。
また、一般埋蔵施設についても、すべての広さの墓所で同じように申込みが減っているとは限りません。
実際に2026年度の募集結果を見ると、一般埋蔵施設の中でも、墓所の面積によって応募倍率に違いがあります。
参考資料
東京都|令和8年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
東京都|令和7年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
東京都|令和6年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
東京都|令和5年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
一般墓は墓所の広さによって応募状況が違う

前の章では、八柱霊園の一般埋蔵施設について、過去10年間で申込件数や応募倍率が大きく低下していることを確認しました。
しかし、一般墓全体の応募倍率が低下しているからといって、すべての墓所で同じような応募状況になっているわけではありません。
2026年度の募集結果を見ると、墓所の広さによって申込件数や応募倍率に違いが見られます。
2026年度の一般墓を面積別に比較
2026年度の八柱霊園では、1.55㎡から5.90㎡までの一般墓が、5つの面積区分に分けて募集されました。
一般墓への申込みは全部で316件あり、面積別の申込み割合を比較すると次のようになります。
2026年度 一般墓の面積別申込み割合
全316件
52.8%(167件)
21.2%(67件)
13.0%(41件)
7.6%(24件)
5.4%(17件)
※受付数316件をもとに算出
最も小さい1.55~2.00㎡への申込みは167件で、一般墓全体の52.8%を占めています。
次いで多い3.25~3.95㎡は21.2%、2.10~3.00㎡は13.0%となっており、1.55~2.00㎡への申込みが特に多いことが分かります。
ただし、このグラフは申込みの割合を示したもので、それぞれの面積区分で募集された区画数は異なります。
そこで、募集数と受付数、応募倍率もあわせて確認してみましょう。
| 墓所面積 | 募集数 | 受付数 | 応募倍率 |
|---|---|---|---|
| 1.55~2.00㎡ | 130 | 167 | 1.3倍 |
| 2.10~3.00㎡ | 50 | 41 | 0.8倍 |
| 3.25~3.95㎡ | 95 | 67 | 0.7倍 |
| 4.20~5.00㎡ | 30 | 24 | 0.8倍 |
| 5.25~5.90㎡ | 30 | 17 | 0.6倍 |
| 合計 | 335 | 316 | 0.9倍 |
最も小さい区画だけ応募倍率が1倍を超えている
一般埋蔵施設全体では、335区画の募集に対して316件の申込みがあり、応募倍率は0.9倍でした。
一方、面積別に見ると、1.55~2.00㎡は130区画の募集に対して167件の申込みがあり、応募倍率は1.3倍となっています。
2026年度に募集された5つの面積区分のうち、応募倍率が1倍を超えたのは、この1.55~2.00㎡だけです。
また、1.55~2.00㎡は一般墓全体の募集数の約38.8%を占めていますが、申込みでは約52.8%を占めています。
募集されている区画が多かったことだけではなく、募集数の割合を上回る申込みが集まっていたことが分かります。
広い墓所では応募倍率が1倍を下回っている
一方、2.10㎡以上の墓所では、いずれも応募倍率が1倍を下回っています。
最も広い5.25~5.90㎡では、30区画の募集に対して17件の申込みとなり、応募倍率は0.6倍でした。
このように2026年度の八柱霊園では、一般墓全体では0.9倍であるものの、墓所の広さによって応募状況に違いが見られます。
ただし、これは2026年度の募集結果です。
このデータだけから「この10年間で広い墓所から小さい墓所へ希望が移った」と判断することはできません。
ここで確認できるのは、あくまで2026年度は一般墓の中でも最も小さい面積区分に申込みが集まっていたということです。
小さい墓所に申込みが集まる理由は?
では、なぜ最も小さい区画に申込みが集まっているのでしょうか。
東京都が公表している募集結果からは、申込者がその墓所を選んだ理由までは分かりません。
そのため、「費用が安いから小さい墓所が選ばれている」と断定することはできません。
一方、お墓を選ぶうえで考えられる要素のひとつが、墓所を取得し、墓石を建立するために必要となる費用です。
一般埋蔵施設では、墓所の面積によって東京都へ支払う永代使用料が変わります。
さらに墓石を建立する際にも、墓所が広くなれば外柵や基礎などの施工範囲が広がり、使用する石材の量も増える傾向があります。
そのため、同じような石種やデザインで比較した場合には、小さい墓所のほうが墓石建立費用も抑えやすくなります。
もちろん、費用だけでなく、お墓の大きさやデザイン、管理のしやすさ、家族構成、将来の承継なども墓所を選ぶ際の検討材料になります。
では、墓所の広さが変わると、実際の費用にはどのくらいの違いがあるのでしょうか。
墓所が小さいと費用はどのように変わる?

お墓を選ぶ際に気になることのひとつが、建立するまでに必要となる費用です。
一般墓では、東京都へ支払う永代使用料のほか、石材店へ依頼して墓石を建立するための費用が必要になります。
この2つの費用は、どちらも墓所の広さと関係しています。
では、墓所の面積によって、実際にどのくらいの違いが生じるのでしょうか。
墓所の広さによって永代使用料が変わる
永代使用料とは、墓所を使用する権利を取得するために、東京都へ支払う費用です。
土地そのものを購入する費用ではなく、墓所を継続して使用するための権利に対して支払います。
2026年度の八柱霊園では、一般埋蔵施設の永代使用料は1㎡あたり207,000円となっています。
そのため、墓所の面積が大きくなるほど永代使用料も高くなります。
2026年度に募集された5つの面積区分について、永代使用料を比較してみましょう。
| 墓所面積 | 永代使用料 |
|---|---|
| 1.55~2.00㎡ | 320,850~414,000円 |
| 2.10~3.00㎡ | 434,700~621,000円 |
| 3.25~3.95㎡ | 672,750~817,650円 |
| 4.20~5.00㎡ | 869,400~1,035,000円 |
| 5.25~5.90㎡ | 1,086,750~1,221,300円 |
※2026年度の八柱霊園一般埋蔵施設の使用料単価(207,000円/㎡)をもとに算出。実際の永代使用料は使用する墓所の面積によって決まります。
出典:東京都「令和8年度 都立霊園の使用者を募集します」
最も小さい1.55㎡の墓所では、永代使用料は320,850円です。
一方、最も広い5.90㎡では1,221,300円となり、その差は900,450円になります。
また、同じ面積区分の中でも、実際の墓所面積によって永代使用料は異なります。
例えば、1.55~2.00㎡の区分では、1.55㎡なら320,850円、2.00㎡なら414,000円です。
このように、墓所の広さは永代使用料に直接関係しており、小さい墓所ほど取得時の費用を抑えられます。
墓所の広さは墓石建立費用にも関係する
墓所の面積によって変わるのは、永代使用料だけではありません。
墓石を建立する際の費用も、墓所の広さによって違いが生じます。
一般墓を建立する際には、主に墓石本体のほか、墓所の周囲を囲む外柵、納骨室、基礎工事などが必要になります。
墓所が広くなると、外柵の長さや基礎工事の範囲が大きくなり、使用する石材の量も増える傾向があります。
例えば、同じ石種を使用し、同じようなデザインのお墓を建立する場合、小さい墓所と広い墓所では、必要となる石材の量や施工内容が異なります。
特に外柵は、墓所の大きさに合わせて設計するため、墓所が広いほど使用する石材が多くなりやすい部分です。
また、墓石本体についても、墓所の広さに合わせて大きさや配置を検討することになります。
そのため、墓所を小さくすることで、永代使用料だけでなく、墓石建立費用も抑えやすくなります。
これは、お墓を建立する際の総額を考えるうえで、大切なポイントです。
小さい墓所なら必ず墓石が安くなるわけではない
ただし、墓所が小さければ、必ず墓石建立費用が安くなるというわけではありません。
墓石の価格は、使用する石材の種類や産地、墓石の形、加工方法、彫刻内容などによっても変わります。
例えば、小さい墓所でも高価格帯の石材を使用したり、複雑な加工を取り入れたりすれば、建立費用が高くなることがあります。
反対に、広い墓所であっても、墓石の形をシンプルにしたり、石材の使用量を抑えた設計にしたりすることで、費用を調整できる場合があります。
また、墓所の形状や地盤の状態、施工条件によっても必要な工事は異なります。
そのため、墓石建立費用を比較するときには、墓所の面積だけで判断せず、実際にどのようなお墓を建立するのかを踏まえて見積もりを確認することが大切です。
お墓の費用は永代使用料と墓石建立費用の合計で考える
ここまで見てきたように、一般墓を建立する際には、永代使用料と墓石建立費用の両方が必要になります。
一般墓を建立する際の主な費用
+
=
永代使用料が安い墓所を選んでも、墓石のデザインや石種によっては、建立費用が高くなる場合があります。
反対に、永代使用料が高い墓所でも、墓石の形や施工内容を工夫することで、費用を抑えられる場合があります。
そのため、お墓を選ぶ際には、永代使用料だけでなく、墓石建立費用を含めた総額で比較することが重要です。
なお、お墓を建立した後には、別途年間管理料も必要になります。
2026年度の八柱霊園では、一般埋蔵施設の年間管理料は1,620~4,860円となっています。
建立時の費用だけでなく、使用を続けるために必要となる費用も確認しておきましょう。
墓所の広さと費用の関係から応募状況を考える
2026年度の八柱霊園では、一般墓への申込みの半数以上が1.55~2.00㎡の区画に集まっていました。
今回確認したように、小さい墓所には、永代使用料と墓石建立費用の両方を抑えやすいという特徴があります。
そのため、費用面は墓所を選ぶ際の検討材料のひとつになり得ます。
ただし、実際に小さい墓所を希望した方が、どのような理由で申し込んだのかは分かりません。
費用だけでなく、お墓の大きさやデザイン、管理のしやすさなども含めて検討した結果である可能性があります。
また、墓石を建立するお墓には、一般埋蔵施設のほかに芝生埋蔵施設もあります。
芝生墓地は一般墓とは墓石の構造が異なるため、永代使用料と墓石建立費用の関係も同じではありません。
芝生墓地は「永代使用料」と「墓石費用」を分けて考える

一方、八柱霊園には、一般墓とは異なる特徴を持つ芝生埋蔵施設(芝生墓地)もあります。
芝生墓地は、芝生が広がる区画に墓石を設置する形式のお墓です。
一般墓とは墓石の形や構造が異なるため、永代使用料だけでなく、墓石建立費用にも違いがあります。
ここでは、2026年度の募集内容をもとに、芝生墓地の費用について詳しく見ていきましょう。
芝生墓地の永代使用料は一般墓の小区画より高い
2026年度の八柱霊園では、芝生埋蔵施設は4.00㎡の区画が募集されました。
永代使用料は968,000円、年間管理料は4,160円となっています。
一方、一般埋蔵施設で最も小さい1.55~2.00㎡の区画では、永代使用料は320,850~414,000円です。
両者を比較すると、芝生墓地の永代使用料は、一般墓の小さい区画よりも高く設定されていることが分かります。
| 墓地の種類 | 墓所面積 | 永代使用料 |
|---|---|---|
| 一般埋蔵施設 | 1.55~2.00㎡ | 320,850~414,000円 |
| 芝生埋蔵施設 | 4.00㎡ | 968,000円 |
※2026年度の八柱霊園の使用料。一般埋蔵施設は墓所の面積によって金額が異なります。
出典:東京都「令和8年度 都立霊園の使用者を募集します」
例えば、一般墓の2.00㎡と芝生墓地の4.00㎡を比較すると、永代使用料には554,000円の差があります。
ただし、芝生墓地は一般墓よりも面積が広く、墓石の設置方法も異なります。
そのため、永代使用料だけを比較して、どちらのお墓が安いと判断することはできません。
一方で墓石建立費用は抑えやすい
芝生墓地の特徴のひとつが、一般墓と比べて墓石の構造がシンプルなことです。
一般墓では、墓石本体に加えて、墓所を囲む外柵や納骨室、基礎工事などが必要になります。
一方、芝生墓地では、芝生の区画に規格に沿った墓石を設置するため、一般墓のように墓所全体を囲む外柵を設ける必要がありません。
そのため、使用する石材の量や施工範囲を抑えやすく、墓石建立費用は一般墓よりも低くなる傾向があります。
ただし、芝生墓地であっても、墓石の石種や形、加工方法などによって費用は異なります。
また、都立霊園では墓石の形状や設置方法などに基準があるため、希望するデザインがそのまま採用できるとは限りません。
墓石を検討する際には、芝生墓地の施工基準を確認したうえで、実際の建立費用を見積もることが大切です。
永代使用料だけでなく総額で比較する
ここまで見てきたように、一般墓と芝生墓地では、永代使用料と墓石建立費用の関係が異なります。
一般墓の小さい区画は永代使用料を抑えやすい一方、墓石本体に加えて外柵や納骨室などの工事が必要になります。
これに対して芝生墓地は、一般墓の小さい区画より永代使用料が高いものの、墓石の構造がシンプルなため、建立費用を抑えやすいという特徴があります。
つまり、永代使用料が安いお墓が、必ずしも建立までの総額でも安くなるとは限りません。
例えば、一般墓の永代使用料が芝生墓地より安くても、墓石建立費用によっては、両者の総額の差が小さくなることがあります。
反対に、墓石の石種やデザイン、施工内容によっては、一般墓のほうが総額を抑えられる場合もあります。
そのため、お墓を選ぶ際には、永代使用料と墓石建立費用を合計した金額で比較することが重要です。
芝生墓地は一般墓より応募倍率が高い
費用の違いに加えて、応募状況にも注目してみましょう。
2026年度の八柱霊園では、芝生埋蔵施設の募集数は40区画、受付数は137件で、応募倍率は3.4倍でした。
一方、一般埋蔵施設は335区画の募集に対して316件の申込みがあり、応募倍率は0.9倍となっています。
| 墓地の種類 | 募集数 | 受付数 | 応募倍率 |
|---|---|---|---|
| 一般埋蔵施設 | 335 | 316 | 0.9倍 |
| 芝生埋蔵施設 | 40 | 137 | 3.4倍 |
芝生墓地は一般墓よりも募集数が少ないこともあり、応募倍率には大きな差が生じています。
ただし、応募倍率が高い理由を費用だけで説明することはできません。
芝生が広がる墓所の雰囲気や、一般墓とは異なる墓石の形、管理のしやすさなども、選択する際の検討材料になり得ます。
2026年度の結果から確認できるのは、一般墓と芝生墓地では、募集数に対する申込みの状況が大きく異なっていたということです。
一般墓と芝生墓地の費用を比較

八柱霊園の一般墓と芝生墓地について、それぞれの費用の特徴を確認してきました。
一般墓は墓所の広さによって永代使用料が変わり、芝生墓地は一般墓とは異なる構造の墓石を建立します。
そのため、どちらを選ぶかによって、墓所を使用するための費用と墓石を建立するための費用の組み合わせが変わります。
ここでは、東京都が公表している2026年度の使用料と、全国のお墓の購入費用に関する調査を参考に、一般墓と芝生墓地の費用を比較する際のポイントを整理します。
2026年度の永代使用料を比較
まず、東京都へ支払う永代使用料を比較してみましょう。
2026年度の八柱霊園では、一般埋蔵施設の永代使用料は320,850~1,221,300円、芝生埋蔵施設は968,000円です。
一般墓は面積によって金額が異なるため、代表的な面積を取り上げて比較します。
2026年度 八柱霊園の永代使用料
一般墓と芝生墓地の比較
320,850円
414,000円
968,000円
1,221,300円
※2026年度の東京都公表資料をもとに作成
グラフを見ると、一般墓の1.55㎡と芝生墓地の4.00㎡では、永代使用料に647,150円の差があります。
一方、一般墓の5.90㎡では、芝生墓地よりも永代使用料が高くなっています。
このように、一般墓と芝生墓地のどちらが永代使用料を抑えられるかは、比較する墓所の広さによって変わります。
ただし、このグラフは永代使用料だけの比較です。墓石建立費用は含まれていません。
全国の一般墓の平均購入価格は約152万円
では、墓石建立費用も含めると、お墓の購入にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
公益財団法人生命保険文化センターでは、お墓の購入費用に関する全国調査を紹介しています。
同センターが紹介する「第17回お墓の消費者全国実態調査」によると、2026年に公表された一般墓の平均購入価格は152.0万円でした。
この金額には、主に墓石代、土地利用料、その他諸経費が含まれています。
調査元の公表資料では、一般墓の平均購入価格のうち、墓石代の平均は101.7万円、土地利用料の平均は46.5万円とされています。
全国の一般墓の平均購入価格
152.0万円
墓石代
101.7万円
土地利用料
46.5万円
その他の差額
3.8万円
※各平均額と平均購入価格の差額を「その他の差額」として表示しています。独立した費用項目の調査平均ではありません。
参考資料:公益財団法人生命保険文化センター「お墓の種類や費用を知りたい」
調査元:「第17回お墓の消費者全国実態調査(2026年)」
この調査からは、一般墓の購入費用において、墓石代が大きな割合を占めていることが分かります。
ただし、調査対象は全国でお墓を購入した方であり、八柱霊園の一般墓だけを対象としたものではありません。
また、調査元の墓石代の平均には、さまざまな面積や石種、デザインのお墓が含まれています。
そのため、全国平均の墓石代101.7万円を、そのまま八柱霊園の墓石建立費用として使用することはできません。
全国の購入費用を知るための参考資料として捉え、実際の費用は八柱霊園の墓所条件に合わせて確認する必要があります。
八柱霊園で建立する場合の総額はどう考える?
八柱霊園で一般墓や芝生墓地を建立する際の主な初期費用は、永代使用料と墓石建立費用の合計です。
永代使用料は東京都が公表していますが、墓石建立費用は、石材店に依頼する内容によって異なります。
そのため、実際の総額を比較する際には、次のように整理すると分かりやすくなります。
| 比較項目 | 一般墓 1.55㎡ |
芝生墓地 4.00㎡ |
|---|---|---|
| 永代使用料 | 320,850円 | 968,000円 |
| 墓石建立費用 | 個別見積もり | 個別見積もり |
| 初期費用の合計 | 320,850円 +墓石建立費用 |
968,000円 +墓石建立費用 |
| 年間管理料 | 1,620円 | 4,160円 |
※2026年度の八柱霊園の使用料・年間管理料を使用。年間管理料は初期費用の合計には含めていません。
一般墓の1.55㎡と芝生墓地の4.00㎡では、永代使用料に647,150円の差があります。
そのため、仮に芝生墓地の墓石建立費用が一般墓より647,150円安ければ、両者の初期費用は同額になります。
これは費用の比較方法を示したものであり、実際に墓石建立費用が647,150円安くなるという意味ではありません。
一般墓では外柵や納骨室、基礎工事などの施工内容が費用に関係します。
一方、芝生墓地では一般墓のような外柵を設けないため、墓石の構造が異なります。
ただし、使用する石材や加工方法、施工条件などによっても費用は変わるため、どちらの総額が安くなるかは、実際の見積もりを比較しなければ判断できません。
墓石建立費用を比較するときの注意点
一般墓と芝生墓地の見積もりを比較する際には、金額だけでなく、どのような工事や費用が含まれているのかを確認することが大切です。
例えば、一般墓では墓石本体のほか、外柵や納骨室、基礎工事などが必要になります。
また、石材の種類や使用量、彫刻内容、付属品などによっても費用が変わります。
芝生墓地についても、墓石本体の価格だけでなく、設置工事や彫刻などが見積もりに含まれているか確認しましょう。
国民生活センターでも、墓に関する契約について、価格やサービス内容の説明が十分でないことなどに関する相談が紹介されています。
見積もりを比較する際には、工事内容と費用の内訳を確認し、分からない点を事前に説明してもらうことが重要です。
費用だけでなくお墓の特徴も含めて比較する
ここまでの比較から、一般墓と芝生墓地では、永代使用料と墓石建立費用の関係が異なることが分かりました。
一般墓は、墓所の広さや墓石の設計によって費用を調整できる一方、芝生墓地は墓石の構造が比較的シンプルという特徴があります。
ただし、お墓を選ぶ際には、建立時の費用だけでなく、希望するデザインやお参りのしやすさ、年間管理料なども確認しておきたいところです。
また、芝生墓地は墓石を建立するお墓であり、永代供養を前提とした合葬墓とは仕組みが異なります。
そのため、将来のお墓の承継についても、一般墓と同様に考えておく必要があります。
永代使用料・墓石建立費用・年間管理料を確認したうえで、それぞれのお墓の特徴も含めて比較することが大切です。
この10年間で物価と家計を取り巻く環境も変化

八柱霊園の応募状況が変化したこの10年間は、私たちの生活を取り巻く経済環境も変化した時期でした。
特に近年は、食品や日用品、光熱費など、さまざまな商品やサービスの価格が上昇しています。
お墓の建立にはまとまった費用が必要になるため、こうした物価や家計の変化も、お墓選びを考えるうえで確認しておきたい要素のひとつです。
ここでは、総務省統計局が公表している資料をもとに、2016年から2025年までの物価の推移と、近年の家計の状況を確認していきます。
2016年から2025年にかけて物価は約14%上昇
物価の変化を確認する際に参考になるのが、総務省統計局の「消費者物価指数」です。
消費者物価指数は、家庭で購入する商品やサービスの価格が、全体としてどのように変化しているのかを示す統計です。
2020年を100とした全国の「総合」の消費者物価指数を見ると、2016年は98.1、2025年は111.9となっています。
この数値を比較すると、2016年から2025年までの間に、物価は約14.1%上昇したことになります。
実際にどのような推移をたどってきたのか、2016年からの数値を比較してみましょう。
全国の消費者物価指数の推移
2016~2025年・総合指数(2020年=100)
2016年 → 2025年
98.1 → 111.9
約14.1%上昇
※総務省統計局「2025年(令和7年)平均消費者物価指数」の全国・総合指数をもとに作成。2020年=100。
グラフを見ると、2016年から2021年頃までは、消費者物価指数に大きな変化は見られません。
一方、2022年以降は指数が上昇し、2022年の102.3から、2023年は105.6、2024年は108.5、2025年には111.9となっています。
2016年の98.1と2025年の111.9を比較すると、約14.1%の上昇です。
つまり、この10年間の物価上昇は一定のペースで続いてきたのではなく、特に2022年以降に上昇が目立っていることが分かります。
出典:総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)平均」
物価が上がると家計にはどのような影響がある?
物価が上がると、同じ商品やサービスを購入する場合でも、以前より多くのお金が必要になります。
例えば、2016年に10万円で購入できた商品やサービスの組み合わせが、その後も消費者物価指数と同じ割合で値上がりしたと仮定すると、2025年には約11万4,100円が必要になる計算です。
ただし、これは消費者物価指数を使った比較例であり、すべての商品やサービスが同じ割合で値上がりしたという意味ではありません。
実際には、食品や光熱費、衣類、サービスなど、品目によって価格の変化は異なります。
また、家計への影響を考える際には、物価だけでなく、収入がどの程度変化しているかも重要です。
収入が増えていても、それ以上に物価が上昇すれば、実際に購入できる商品やサービスの量は増えない場合があるためです。
収入は増えていても、物価を考慮すると見え方が変わる
総務省統計局の「家計調査」では、世帯の収入や消費支出についても公表されています。
2025年の家計調査によると、二人以上の勤労者世帯における1世帯当たりの月平均実収入は653,901円でした。
前年と比較すると、実収入は名目で2.8%増加しています。
一方、物価の変動を考慮した実質では0.9%の減少となっています。
ここでいう「名目」と「実質」には、次のような違いがあります。
名目の収入
実際に受け取った金額を、そのまま比較したものです。
実質の収入
物価の変動を考慮し、収入の購買力がどのように変化したかを比較したものです。
2025年は実際に受け取る収入額が前年より増えていたものの、物価の上昇を考慮すると、実質的な購買力は前年を下回っていたことになります。
なお、これは二人以上の勤労者世帯を対象とした平均値です。
お墓を検討する方には、勤労者世帯だけでなく、年金で生活する世帯や単身世帯なども含まれるため、この統計だけでお墓を検討する方々の経済状況を説明することはできません。
出典:総務省統計局「家計調査報告 2025年(令和7年)平均結果」
家計の消費支出にも変化が見られる
家庭が日常生活で使うお金についても確認してみましょう。
総務省統計局の家計調査によると、2025年の二人以上の世帯における1世帯当たりの月平均消費支出は314,001円でした。
前年と比較すると、名目では4.6%、物価の変動を考慮した実質では0.9%の増加となっています。
ただし、実質消費支出は2023年に2.6%、2024年に1.1%減少していました。
そのため、2025年の増加だけを見て、家計を取り巻く状況が継続的に改善していると判断することはできません。
このように、近年は物価が上昇する一方で、収入や消費支出の動きは年によって異なります。
家計の変化を見る際には、支払った金額や受け取った金額だけでなく、その時点の物価を考慮して見ることも重要です。
出典:総務省統計局「家計調査報告 2025年(令和7年)平均結果」
物価の変化はお墓選びにも関係する?
ここまでの統計から、2016年から2025年までの間に物価が約14%上昇し、特に2022年以降に上昇が目立っていることが分かりました。
また、近年の家計調査では、実際に受け取る収入が増えていても、物価の上昇を考慮すると実質では減少する年があることも確認できます。
お墓を建立する際には、墓所の永代使用料に加えて、墓石建立費用などのまとまった支出が必要になります。
そのため、物価や家計を取り巻く環境は、お墓を検討する際の費用に対する考え方にも関係する可能性があります。
ただし、物価の上昇が八柱霊園の応募状況にどの程度影響したのかは、今回の統計だけでは判断できません。
実際に、八柱霊園の一般墓の応募状況は、物価上昇が目立つようになった2022年より前から変化しています。
そのため、お墓選びの変化を物価だけで説明するのではなく、募集される墓所の広さやお墓の種類、家族構成、将来の承継など、ほかの要素も含めて考える必要があります。
物価高騰は八柱霊園のお墓選びにも影響している?

全国の消費者物価指数は2016年の98.1から2025年には111.9となり、特に2022年以降に上昇が目立っています。
一方、これまで見てきたように、八柱霊園でもこの10年間で一般墓の応募状況に変化が見られます。
では、近年の物価上昇によって、お墓を選ぶ方が費用を抑えようとするようになり、八柱霊園の応募状況にも変化が生じたのでしょうか。
ここでは、これまで確認してきたデータの時期を照らし合わせながら考えてみます。
一般墓の応募状況は物価高騰より前から変化している
まず注意したいのは、八柱霊園の一般墓の応募状況と、近年の物価上昇が始まった時期です。
前章で確認した消費者物価指数では、2016年から2021年頃までは大きな変化がなく、2022年以降に上昇が目立つようになりました。
一方、これまで確認してきた八柱霊園の募集結果を見ると、一般墓の応募状況の変化は2022年より前から見られます。
2つの変化が見られた時期
八柱霊園の一般墓
2022年より前から応募状況に変化が見られる
全国の消費者物価指数
2022年以降に物価上昇が目立つ
この時期の違いを考えると、近年の物価高騰だけを理由として、八柱霊園の一般墓の応募状況が変化したと考えることはできません。
物価が大きく上昇する以前から、お墓の選ばれ方には変化が起きていた可能性があります。
一方で、現在のお墓選びでは費用も無視できない
物価高騰だけで応募状況の変化を説明できない一方で、現在お墓を選ぶ方にとって、費用が重要な検討材料のひとつであることも考慮する必要があります。
前章までに確認したように、八柱霊園の一般墓では、墓所の広さによって永代使用料が異なります。
さらに、実際にお墓を建立する場合には、永代使用料だけでなく墓石建立費用も必要です。
墓石建立費用は、石種やデザイン、墓所の広さ、施工内容などによって変わります。
こうした費用に加えて、日常生活でも食品や光熱費などの価格が上昇していることを考えると、以前よりも総額を意識しながらお墓を検討する方がいても不自然ではありません。
ただし、八柱霊園の募集結果には、申込者が墓所を選んだ理由までは記録されていません。
そのため、「物価が上がったから小さい墓所が選ばれている」と断定することはできません。
2026年度は小さい一般墓に申込みが集まっている
ここで改めて、2026年度の一般墓の応募状況を確認してみましょう。
八柱霊園の一般墓では、墓所面積によって応募状況に違いがありました。
| 墓所面積 | 募集数 | 受付数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 1.55~2.00㎡ | 130 | 167 | 1.3倍 |
| 2.10~3.00㎡ | 50 | 41 | 0.8倍 |
| 3.25~3.95㎡ | 95 | 67 | 0.7倍 |
| 4.20~5.00㎡ | 30 | 24 | 0.8倍 |
| 5.25~5.90㎡ | 30 | 17 | 0.6倍 |
2026年度は、最も小さい1.55~2.00㎡の区分だけで167件の申込みがあり、一般墓全体の受付数316件のうち半数以上を占めています。
また、この区分の応募倍率は1.3倍で、一般墓の面積区分の中では最も高くなっています。
一方、5.25~5.90㎡では募集数30に対して受付数17、倍率は0.6倍でした。
現在の八柱霊園では、一般墓の中でも比較的小さい墓所に申込みが集まっていることが分かります。
出典:東京都「令和8年度 都立霊園公募受付状況と公開抽選について」
小さい墓所が選ばれる理由は費用だけとは限らない
小さい墓所は、広い墓所と比べて永代使用料を抑えやすく、墓石建立費用についても、同程度の仕様であれば使用する石材量や施工範囲を抑えやすいという特徴があります。
そのため、費用面から小さい墓所を検討する方がいることは考えられます。
しかし、小さい墓所を選ぶ理由は費用だけとは限りません。
例えば、大きなお墓を必要としない、お墓の手入れにかかる負担をできるだけ抑えたいなど、墓所の広さそのものに対する考え方が変化している可能性もあります。
また、家族構成やお墓を承継する方の状況によっても、必要とされるお墓の大きさは変わります。
東京都が公表する応募結果だけでは、それぞれの申込者がどのような理由で墓所を選んだのかまでは分かりません。
したがって、2026年度に小さい一般墓へ申込みが集まっているという事実と、その理由は分けて考える必要があります。
芝生墓地の人気も「安さ」だけでは説明できない
費用だけでは説明しにくいのは、芝生墓地についても同じです。
2026年度の八柱霊園では、芝生墓地の募集数40に対して137件の申込みがあり、応募倍率は3.4倍でした。
一般墓全体の応募倍率0.9倍と比較すると、高い倍率となっています。
一方、芝生墓地の永代使用料は4.00㎡で968,000円です。
一般墓の小さい区画より永代使用料が安いわけではありません。
それでも芝生墓地に多くの申込みがあることからも、現在のお墓選びを永代使用料の安さだけで説明することは難しいと考えられます。
芝生の中に墓石が並ぶ景観や墓石の形、墓所の雰囲気など、一般墓とは異なる特徴もあります。
ただし、こちらについても東京都の募集結果から申込者の理由までは確認できないため、「この特徴が人気の理由」と断定することはできません。
物価高騰は「変化を加速させる要素」のひとつとして考える
ここまでのデータを整理すると、八柱霊園のお墓選びの変化を、近年の物価高騰だけで説明することはできません。
一般墓の応募状況には2022年以前から変化が見られ、お墓の選ばれ方そのものが以前から変わってきた可能性があります。
一方で、2022年以降は物価上昇が続き、家計を取り巻く環境も変化しています。
こうした状況では、墓所の永代使用料だけでなく、墓石建立費用や建立後の管理料などを含め、お墓にかかる総額をより意識することが重要になっています。
その意味では、近年の物価上昇は、お墓選びの変化を生み出した唯一の原因というよりも、費用を意識するきっかけとなる要素のひとつとして捉える方が自然です。
そして、八柱霊園のお墓選びが変化している背景を考えるためには、費用以外の変化にも目を向ける必要があります。
費用だけでは説明できない「お墓選び」の変化

八柱霊園では、一般墓の中でも比較的小さい墓所に申込みが集まる一方、芝生墓地も高い応募倍率となっています。
前章までに見てきたように、墓所の広さによって永代使用料は異なり、近年は物価や家計を取り巻く環境も変化しています。
しかし、現在のお墓選びの変化を考えるうえで、費用だけを見ればよいわけではありません。
この10年間には、家族や世帯のあり方にも変化が見られます。
ここでは、国が公表している統計も参考にしながら、家族構成やお墓の承継、将来の管理といった費用以外の面から、お墓選びについて考えてみます。
一世帯あたりの人数は少なくなっている
家族構成の変化を確認するうえで参考になるのが、厚生労働省の「国民生活基礎調査」です。
この調査では、日本の世帯数や平均世帯人員などが公表されています。
2016年の1世帯当たり平均世帯人員は2.47人でした。
一方、2024年の調査では2.20人となっています。
1世帯当たり平均世帯人員の変化
厚生労働省「国民生活基礎調査」
2.47人
2.20人
2016年 2.47人
→
2024年 2.20人
※各年の国民生活基礎調査をもとに作成。
平均世帯人員だけで家族のあり方をすべて説明することはできませんが、1つの世帯で暮らす人数が少なくなっていることは統計から確認できます。
こうした変化は、家族で代々ひとつのお墓を受け継いでいくという従来のお墓のあり方を考えるうえでも、無関係とはいえません。
単独世帯の割合も増えている
もうひとつ確認しておきたいのが、一人で暮らす「単独世帯」の増加です。
総務省統計局の国勢調査によると、一般世帯に占める単独世帯の割合は、2015年の34.6%から2020年には38.0%へ上昇しました。
2020年には、一般世帯の約4割が単独世帯となっています。
一般世帯に占める単独世帯の割合
2015年・2020年 国勢調査
※棒の長さは50%を100%として比較しています。
単独世帯が増えると、「自分のお墓を誰が引き継ぐのか」「将来、誰がお墓を管理するのか」といった問題を考える場面も出てきます。
また、子どもがいても遠方に住んでいるなど、家族構成だけではお墓を承継できるか判断できないケースもあります。
そのため、お墓を選ぶ際には現在の家族構成だけでなく、将来どのように管理していくのかまで考えることが重要になっています。
「誰が引き継ぐのか」もお墓選びの重要なポイント
一般墓を使用していくためには、建立した後も墓所を管理し、将来にわたってお墓を承継していくことを考える必要があります。
以前は、親から子へ、子から孫へと家のお墓を受け継いでいくことを前提にお墓を建てるケースも多くありました。
しかし、世帯人数が少なくなり、単独世帯も増えている現在では、すべての家庭が同じようにお墓を承継できるとは限りません。
そのため、お墓を選ぶ際には、「今どのようなお墓が欲しいか」だけでなく、「将来誰がお墓を引き継ぐのか」まで考えておくことが大切です。
これは墓所の大きさを考える場合にも関係します。
将来管理する方の負担まで考え、大きなお墓を必要としないと判断する方がいることも考えられます。
ただし、八柱霊園の募集結果から、申込者がこうした理由で小さい墓所を選んでいることが確認できるわけではありません。
あくまで、現在のお墓選びを取り巻く社会的な背景のひとつとして捉える必要があります。
お墓の管理にかかる負担も考えておきたい
お墓は、建立して終わりではありません。
墓石の状態を確認したり、墓所を掃除したり、お参りを続けたりと、建立後も管理していく必要があります。
墓所が広くなれば、その分、掃除をする範囲も広くなります。
また、自宅から霊園まで距離がある場合や、年齢を重ねて頻繁にお墓へ行くことが難しくなった場合には、墓所の管理そのものが負担になることもあります。
そのため、墓所を選ぶ際には、広さや見た目だけでなく、将来自分たちが無理なく管理できるお墓かどうかという視点も大切です。
八柱霊園の一般墓で小さい墓所に申込みが集まっていることについても、費用だけでなく、こうした管理面を含めたさまざまな事情が関係している可能性があります。
一般墓以外のお墓も選択肢になっている
家族構成やお墓の承継に対する考え方が変化するなかで、お墓の選択肢も一般墓だけではなくなっています。
八柱霊園でも、一般墓や芝生墓地のほかに、複数の遺骨を共同で納骨する合葬式墓地があります。
合葬式墓地は、一般墓のように個別の墓石を建立するお墓とは仕組みが異なります。
そのため、「墓石を建てて代々承継していく」という一般墓とは異なる考え方で選ぶことができます。
一般墓の中でも小さい墓所が選ばれていること、芝生墓地に多くの申込みがあること、そして墓石を建てない合葬式墓地という選択肢があることからも、現在の八柱霊園では、お墓の選び方そのものが一つではないことが分かります。
費用や墓所の広さだけではなく、家族構成、将来の承継、管理の負担なども含め、自分たちに合ったお墓を考えることが重要になっています。
合葬墓という「墓石を建てない選択肢」

ここまで、八柱霊園の一般墓や芝生墓地について、応募状況や費用の変化を確認してきました。
一般墓では比較的小さい墓所に申込みが集まり、芝生墓地も高い応募倍率となっています。
一方、八柱霊園には、一般墓や芝生墓地とは異なる仕組みのお墓もあります。
それが「合葬式墓地」です。
合葬式墓地は、個別に墓石を建立する一般墓とは異なり、複数の方の遺骨を共同で埋蔵する施設です。
ここでは、八柱霊園の合葬式墓地の仕組みや費用、2026年度の応募状況を確認しながら、お墓選びの選択肢について考えていきます。
合葬式墓地とはどのようなお墓?
合葬式墓地とは、複数の方の遺骨を共同で埋蔵するお墓です。
一般墓や芝生墓地では、使用者が墓所を確保し、その区画に墓石を建立します。
一方、合葬式墓地では、利用者ごとに墓石を建立する必要がありません。
そのため、一般墓のように墓石の形や石種を選んだり、石材店へ墓石建立工事を依頼したりする必要がないという違いがあります。
また、個別の墓所を代々承継していくことを前提としない点も特徴です。
ただし、合葬式墓地は一般墓とは納骨方法や利用条件が異なるため、費用だけでなく、その仕組みを理解したうえで検討することが大切です。
八柱霊園には2種類の共同埋蔵方法がある
2026年度の八柱霊園の合葬式墓地には、「一定期間後共同埋蔵」と「直接共同埋蔵」の2つの方法があります。
どちらも最終的には共同で遺骨を埋蔵する仕組みですが、共同埋蔵までの流れが異なります。
一定期間後共同埋蔵
使用許可日から20年間、遺骨を個別に保管した後、共同で埋蔵する方法です。
直接共同埋蔵
納骨時に、遺骨を速やかに共同で埋蔵する方法です。
一定期間後共同埋蔵では、20年間の個別保管期間が設けられています。
一方、直接共同埋蔵では、個別保管の期間を設けずに共同埋蔵します。
そのため、どちらを選ぶかによって、納骨後の遺骨の取り扱いが異なります。
また、共同埋蔵された遺骨は、後から特定の方の遺骨だけを取り出すことができません。
将来、別のお墓へ移す可能性がある場合には、特に慎重に検討する必要があります。
2026年度の合葬式墓地の使用料はいくら?
八柱霊園の合葬式墓地は、一般墓や芝生墓地とは費用の仕組みも異なります。
2026年度の使用料は、一定期間後共同埋蔵が遺骨1体あたり131,000円、直接共同埋蔵が遺骨1体あたり53,000円です。
八柱霊園 合葬式墓地の使用料
2026年度・遺骨1体あたり
131,000円
53,000円
※東京都が公表する2026年度の使用料をもとに作成。
2つの方法では、遺骨1体あたり78,000円の差があります。
また、合葬式墓地には一般墓や芝生墓地のような年間管理料は設定されていません。
ただし、使用料が安いという理由だけで選ぶのではなく、個別保管の期間や共同埋蔵の方法について確認することが大切です。
なお、上記は東京都が公表する施設使用料です。納骨に伴う個別の事情によっては、別途確認が必要な費用が生じる場合があります。
2026年度の合葬式墓地には2,083体の申込みがあった
続いて、2026年度の応募状況を確認してみましょう。
東京都が公表した受付状況によると、八柱霊園の合葬式墓地は募集数1,540体に対して、受付数2,083体、応募倍率は1.4倍でした。
同じ年度の一般墓・芝生墓地と比較すると、次のようになります。
| お墓の種類 | 募集数 | 受付数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 一般墓 | 335区画 | 316件 | 0.9倍 |
| 芝生墓地 | 40区画 | 137件 | 3.4倍 |
| 合葬式墓地 | 1,540体 | 2,083体 | 1.4倍 |
※一般墓・芝生墓地は区画数を基準とした募集・受付状況、合葬式墓地は遺骨の体数を基準とした募集・受付状況です。集計単位が異なるため、受付数をそのまま比較することはできません。
合葬式墓地では、募集数を上回る申込みがありました。
一方、応募倍率を比較すると、芝生墓地の3.4倍に対して、合葬式墓地は1.4倍となっています。
この結果から、八柱霊園では墓石を建立するお墓だけでなく、合葬式墓地にも一定の申込需要があることが分かります。
ただし、合葬式墓地は複数人での申込みや生前申込みなどがあり、一般墓とは募集条件や集計方法が異なります。
そのため、受付数が多いことだけを理由に、一般墓より合葬式墓地の方が選ばれていると判断することはできません。
出典:東京都「令和8年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について」
合葬式墓地は承継を前提としないお墓の選択肢
前章では、世帯人数の減少や単独世帯の増加など、家族構成の変化について確認しました。
こうした社会環境の変化を考えると、お墓を選ぶ際に「将来誰が管理するのか」「誰がお墓を引き継ぐのか」という点が気になる方もいるのではないでしょうか。
一般墓や芝生墓地では、墓所を使用し続けるために、将来の承継や管理について考えておく必要があります。
一方、合葬式墓地は個別の墓石を建立せず、墓所を代々承継していくことを前提としない仕組みです。
そのため、将来のお墓の承継に不安がある場合にも、検討できる選択肢のひとつとなります。
ただし、合葬式墓地では、一般墓のように家族だけの墓所を持つことはできません。
また、共同埋蔵後には遺骨を個別に取り出せないため、家族や親族とも相談しながら検討することが大切です。
合葬式墓地は一般墓や芝生墓地の代わりになる?
合葬式墓地は、一般墓や芝生墓地よりも使用料を抑えられる場合があります。
また、墓石を建立する必要がないため、墓石建立費用もかかりません。
しかし、費用が安いからといって、すべての方に合葬式墓地が適しているわけではありません。
例えば、家族でひとつのお墓を持ちたい場合や、墓石に名前や言葉を彫刻したい場合には、一般墓や芝生墓地の方が希望に合うこともあります。
一方、個別の墓石を必要とせず、将来の承継を前提としないお墓を希望する場合には、合葬式墓地が選択肢になります。
このように、一般墓・芝生墓地・合葬式墓地は、それぞれ仕組みや特徴が異なります。
大切なのは、費用や応募倍率だけで比較するのではなく、どのような形で故人を供養し、将来どのようにお墓を守っていきたいかという希望に合わせて選ぶことです。
合葬式墓地の応募状況から見えること
2026年度の八柱霊園では、一般墓の応募倍率が0.9倍、芝生墓地が3.4倍、合葬式墓地が1.4倍でした。
これらの結果から、同じ八柱霊園の中でも、お墓の種類によって応募状況が大きく異なることが分かります。
また、合葬式墓地には2,083体分の申込みがあり、墓石を建立しないお墓にも一定の需要があることが確認できます。
ただし、この結果だけで、一般墓から合葬式墓地へ希望が移っていると断定することはできません。
それぞれの施設では募集条件や申込みの単位が異なり、申込者の希望や事情もさまざまであるためです。
それでも、八柱霊園には一般墓や芝生墓地に加えて、合葬式墓地という異なる仕組みのお墓があり、それぞれに申込みがあることは、お墓選びの多様さを示すひとつの事実といえます。
10年間のデータから見える八柱霊園のお墓選びの変化

八柱霊園の過去10年間の応募状況をはじめ、墓所の広さ、永代使用料、物価や家計を取り巻く環境、さらに合葬式墓地まで見てきました。
それぞれのデータを個別に見るだけでは分かりにくい部分もありますが、まとめて振り返ると、現在の八柱霊園のお墓選びにはいくつかの特徴が見えてきます。
一方で、募集結果から分かるのは「どのお墓にどのくらい申込みがあったのか」という事実です。
なぜそのお墓を選んだのかという申込者一人ひとりの理由までは分からないため、ここではデータから確認できる変化を中心に、この10年間を振り返ってみます。
一般墓は「募集すれば申込みが上回る」とは限らなくなっている
まず、この10年間で確認できる大きな変化のひとつが、一般墓の応募状況です。
これまで確認してきたように、八柱霊園の一般墓では、10年前と現在で応募状況が変化しています。
そして2026年度は、募集数335区画に対して受付数316件、応募倍率は0.9倍でした。
つまり、一般墓全体では募集数を受付数が下回る結果となっています。
2026年度 八柱霊園・一般墓
募集数
335区画
受付数
316件
応募倍率
0.9倍
ただし、この結果だけを見て「八柱霊園のお墓そのものが選ばれなくなっている」と考えるのは適切ではありません。
同じ一般墓でも、墓所の広さによって応募状況には大きな違いがあるためです。
出典:東京都「令和8年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について」
一般墓の中では小さい墓所に申込みが集まっている
2026年度の一般墓を墓所面積別に見ると、最も小さい1.55~2.00㎡の区分には167件の申込みがありました。
一般墓全体の受付数316件のうち、約52.8%がこの区分への申込みです。
応募倍率についても、1.55~2.00㎡は1.3倍となり、一般墓の面積区分の中で最も高くなっています。
一方、最も大きい5.25~5.90㎡では、募集数30区画に対して受付数17件、応募倍率は0.6倍でした。
2026年度 一般墓の面積別応募倍率
八柱霊園・一般埋蔵施設
※最も高い1.3倍を100%として棒の長さを比較しています。
この結果から、一般墓全体の倍率が1倍を下回っているからといって、すべての一般墓で申込みが少ないわけではないことが分かります。
むしろ2026年度は、一般墓の中でも比較的小さい墓所に申込みが集中していることが特徴です。
そのため、八柱霊園の一般墓について考える際には、全体の応募倍率だけではなく、墓所面積ごとの違いまで確認する必要があります。
小さい墓所は永代使用料も抑えやすい
一般墓の面積による違いは、応募倍率だけではありません。
八柱霊園の一般墓では、墓所面積に応じて永代使用料が設定されています。
2026年度は1㎡あたり207,000円となっているため、最も小さい1.55㎡では320,850円、最も大きい5.90㎡では1,221,300円です。
墓所面積が異なれば、永代使用料にも大きな差が生じます。
さらに、実際にお墓を建立する場合には墓石建立費用も必要です。
墓石建立費用は石種やデザイン、外柵、基礎工事などによって変わるため、墓所面積だけで総額を決めることはできません。
それでも、墓所が小さくなれば永代使用料を抑えられることは、東京都が公表する料金から確認できます。
2026年度に小さい墓所へ申込みが集まっている理由を費用だけで説明することはできませんが、墓所の広さと費用が関係していること自体は、お墓を比較するうえで重要なポイントです。
芝生墓地には一般墓とは異なる応募状況が見られる
一方、八柱霊園では、一般墓とは異なる形式の芝生墓地にも多くの申込みがあります。
2026年度の芝生墓地は、募集数40区画に対して受付数137件、応募倍率は3.4倍でした。
一般墓全体の0.9倍と比較すると、大きな違いがあります。
2026年度 お墓の種類による応募倍率の違い
0.9倍
3.4倍
※芝生墓地3.4倍を100%として棒の長さを比較しています。
ただし、芝生墓地の永代使用料は4.00㎡で968,000円です。
一般墓の小さい区画より永代使用料が低いわけではありません。
それでも芝生墓地が3.4倍となっていることを考えると、現在のお墓選びは「永代使用料が安いものほど選ばれる」という単純な関係では説明できません。
墓所の景観やお墓の形など、一般墓とは異なる特徴も含めて比較する必要があります。
なお、募集結果から申込者が芝生墓地を選んだ具体的な理由までは分からないため、特定の特徴が人気の理由であると断定することはできません。
墓石を建てない合葬式墓地にも申込みがある
さらに、前章で確認したように、八柱霊園には墓石を個別に建立しない合葬式墓地もあります。
2026年度は募集数1,540体に対して、2,083体分の申込みがあり、応募倍率は1.4倍でした。
一般墓や芝生墓地とは募集条件や集計単位が異なるため、受付数をそのまま比較することはできません。
しかし、墓石を建立して墓所を代々承継する一般墓だけではなく、承継を前提としない合葬式墓地にも申込みがあることは確認できます。
現在の八柱霊園には、一般墓、芝生墓地、合葬式墓地という仕組みの異なる選択肢があり、それぞれが利用されています。
10年間の変化を「お墓離れ」だけで説明するのは難しい
一般墓の応募状況が以前と比べて変化していると、「お墓を持ちたい人が減ったのではないか」と考えることもできます。
しかし、ここまで確認してきたデータを見ると、それだけでは説明できません。
2026年度には一般墓全体の倍率が0.9倍となる一方、小さい一般墓は1.3倍、芝生墓地は3.4倍、合葬式墓地は1.4倍となっています。
つまり、一般墓全体の応募状況だけを見て、「八柱霊園のお墓が選ばれなくなった」と判断することはできません。
2026年度のデータから確認できること
応募倍率は0.9倍
一般墓の中で最も申込みが多く、倍率は1.3倍
募集40区画に137件の申込みがあり、倍率は3.4倍
墓石を個別に建てない仕組みにも申込みがある
こうした結果から見えてくるのは、「お墓を持つ・持たない」という二つの選択肢だけではなく、どのようなお墓を選ぶのかが多様になっていることです。
広い一般墓だけではなく、比較的小さい一般墓、芝生墓地、そして墓石を個別に建立しない合葬式墓地まで、それぞれ仕組みの異なる選択肢があります。
八柱霊園の10年間の変化を考える際には、一般墓の応募数の増減だけではなく、こうした「選ばれるお墓の違い」にも目を向ける必要があります。
これからのお墓選びでは「広さ・費用・将来」を一緒に考える
これまでのデータから、お墓を選ぶ際に確認したいポイントも見えてきます。
まず、墓所の広さによって永代使用料は異なります。
さらに、墓石を建立する場合には墓石建立費用が加わり、使用開始後には年間管理料も必要になります。
一方、費用だけではなく、将来誰がお墓を承継するのか、無理なく管理を続けられるのかという点も考えておく必要があります。
そして、承継を前提としない場合には、合葬式墓地のような選択肢もあります。
そのため、八柱霊園でお墓を選ぶときには、応募倍率や永代使用料だけを見るのではなく、「墓所の広さ」「お墓にかかる総額」「将来の承継や管理」まで含めて比較することが大切です。
八柱霊園でお墓を選ぶときは「総額」まで確認する

ここまで見てきたように、八柱霊園では一般墓、芝生墓地、合葬式墓地など、お墓の種類によって仕組みや費用が異なります。
特に一般墓や芝生墓地を検討する場合に注意したいのが、東京都へ支払う永代使用料だけでは、お墓を建てるために必要な費用のすべては分からないという点です。
墓石を建立する場合には、墓石本体だけでなく、基礎工事や据付工事、彫刻なども必要になります。
そのため、八柱霊園でお墓を検討するときには、永代使用料だけではなく、墓石建立費用などを含めた「総額」で確認することが大切です。
永代使用料は「土地を購入する費用」ではない
まず確認しておきたいのが、永代使用料の意味です。
八柱霊園の一般墓や芝生墓地を使用する場合、東京都が定める永代使用料を支払います。
ただし、永代使用料を支払って墓所を取得することは、土地そのものを購入して所有することとは異なります。
永代使用料は、定められた墓所を使用する権利を得るための費用です。
そのため、八柱霊園で墓石を建てる場合には、「墓所の永代使用料」と「墓石を建立するための費用」を分けて考える必要があります。
八柱霊園で墓石を建てるときの費用の考え方
東京都へ支払う
永代使用料
+
墓石を建立するために必要な
墓石建立費用
+
使用開始後に必要な
年間管理料
このように分けて考えると、募集案内に掲載されている永代使用料だけでは、お墓に必要な費用の全体像が分からないことが理解しやすくなります。
墓石建立費用には何が含まれる?
墓石建立費用というと、「墓石そのものの価格」をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、実際に墓所へお墓を完成させるためには、石材だけでなく、さまざまな工事や加工が必要です。
例えば、一般墓では次のような内容が墓石建立費用に関係します。
石塔など、お墓の中心となる石材
墓所の周囲を囲う石材
遺骨を納めるための部分
墓石を墓所へ設置するための工事
墓石に家名や文字、家紋などを彫刻する加工
実際にどこまでが見積もりに含まれるかは、石材店やお墓の仕様によって異なります。
そのため、見積書を確認するときには、金額だけを見るのではなく、「その金額でどこまで施工されるのか」まで確認することが大切です。
墓所の広さだけでは墓石の金額は決まらない
これまで見てきたように、一般墓の永代使用料は墓所面積によって決まります。
そのため、「墓所が小さければ墓石建立費用も同じ割合で安くなるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、墓石建立費用は墓所の面積だけで決まるものではありません。
使用する石の種類や量、墓石の形、外柵のデザイン、納骨室の構造、加工内容、施工方法など、さまざまな条件によって変わります。
| 確認する項目 | 費用が変わる主なポイント |
|---|---|
| 墓所面積 | 使用する石材量や施工範囲など |
| 石種 | 石の産地・種類・使用量など |
| デザイン | 和型・洋型・デザイン墓、加工内容など |
| 外柵・納骨室 | 形状・構造・使用する石材量など |
| 彫刻 | 文字・家紋・イラストなどの内容 |
| 施工 | 基礎工事・据付方法など |
そのため、「○㎡なら墓石はいくら」と面積だけで判断するのではなく、希望するお墓の形や石種などを決めたうえで見積もりを確認する必要があります。
年間管理料は建立後も続く費用
お墓の費用を考える際には、建立時に必要な費用だけでなく、その後に必要となる費用も確認しておきましょう。
八柱霊園の一般墓や芝生墓地では、使用開始後に年間管理料が必要です。
年間管理料は、霊園内の通路や水道、植栽など、主に共用部分の維持・管理のために支払う費用です。
永代使用料を支払ったからといって、その後の費用がすべて不要になるわけではありません。
また、墓石についても、将来的に追加彫刻や補修などが必要になれば、その都度費用がかかる場合があります。
お墓を検討するときには、建立時にいくら必要なのかだけでなく、その後どのような費用があるのかも確認しておくと安心です。
見積もりは「総額」と「内容」をセットで比較する
墓石の見積もりを比較する際には、最終的な金額だけを比べないことも重要です。
同じ墓所であっても、使用する石種や石材量、墓石の構造、基礎工事、彫刻などの内容が違えば、見積金額も変わります。
そのため、金額に違いがある場合には、まず見積もりに含まれている内容を確認してみましょう。
見積もりで確認しておきたいポイント
✓ 使用する石の種類は何か
✓ 墓石・外柵・納骨室はどのような仕様か
✓ 基礎工事や据付工事が含まれているか
✓ 文字や家紋などの彫刻が含まれているか
✓ 別途必要になる費用がないか
「一番安い見積もり」を探すのではなく、希望するお墓を建てるために必要な内容が含まれた総額なのかを確認することが大切です。
当選してから墓石を考え始める必要はない
都立霊園の場合、「まず申込みをして、当選してから墓石を考えればよい」と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、実際に使用する墓所が決まってから具体的な設計を進めることになります。
一方で、申込み前の段階でも、希望している墓所ではどのようなお墓が建てられるのか、墓石建立費用がおおよそどの程度になりそうなのかを確認することはできます。
特に、墓所面積によって永代使用料が大きく変わる八柱霊園では、「当選した後に墓石費用を加えたら、想定していた予算を超えてしまった」ということを避けるためにも、事前に全体の予算を考えておくことが大切です。
申込みを検討している段階で、永代使用料と墓石建立費用の両方を確認しておけば、希望する墓所の広さが自分たちの予算に合っているか判断しやすくなります。
八柱霊園の墓石は現地を知る石材店へ相談する
八柱霊園で一般墓や芝生墓地を検討するときには、墓所の広さだけでなく、実際にどのような墓石を建てられるのかを確認することも重要です。
墓所の条件や周囲のお墓を実際に確認しながら、希望するデザインや石種、予算を整理していくことで、完成後のお墓をイメージしやすくなります。
千代田家石材店では、八柱霊園のお墓について、墓所の広さやご希望に合わせた墓石のご相談を承っています。
「この区画ではどのようなお墓が建てられるのか」「永代使用料を含めると総額はどのくらいになるのか」など、八柱霊園への申込みを検討している段階でもご相談いただけます。
まだ墓石の形や石種が決まっていない場合でも、実際のお墓や施工例を見ながら検討することができます。
八柱霊園でのお墓選びでは、募集時に示される永代使用料だけで判断せず、墓石建立費用や建立後の管理まで含めた全体像を確認したうえで、自分たちに合った墓所を選ぶことが大切です。
八柱霊園のお墓選びについてよくある質問
最後に、八柱霊園のお墓を検討する際に気になりやすいポイントを、よくある質問としてまとめます。
一般墓の応募倍率や墓所の広さ、芝生墓地、合葬式墓地、費用などについて、これまで紹介してきた内容をもとに確認していきましょう。
Q. 八柱霊園の一般墓は応募すれば必ず使用できますか?
必ず使用できるわけではありません。
都立霊園では、募集数を上回る申込みがあった場合、抽選によって使用予定者が決まります。
2026年度の八柱霊園の一般墓は、全体では募集数335区画に対して受付数316件、応募倍率は0.9倍でした。
ただし、墓所面積によって応募状況は異なり、1.55~2.00㎡の区分は募集数130区画に対して167件の申込みがあり、倍率は1.3倍となっています。
そのため、一般墓全体の倍率だけではなく、希望する墓所面積の募集数や応募倍率まで確認することが大切です。
2026年度については、最も小さい1.55~2.00㎡の区分に最も多くの申込みがありました。
この区分には167件の申込みがあり、一般墓全体の受付数316件のうち約52.8%を占めています。
応募倍率も1.3倍で、2026年度の一般墓の面積区分では最も高い倍率でした。
ただし、この結果だけから「小さいから選ばれた」と判断することはできません。
費用や墓所の広さ、管理のしやすさなど、さまざまな点を考慮して選ばれている可能性があります。
Q. 墓所が小さければ、お墓の費用も安くなりますか?
永代使用料は抑えられますが、お墓にかかる総額が面積と同じ割合で安くなるとは限りません。
八柱霊園の一般墓では、墓所面積に応じて永代使用料が設定されています。
2026年度は、1.55㎡の場合320,850円、5.90㎡の場合1,221,300円です。
一方、墓石建立費用は、石種や石材量、デザイン、外柵、納骨室、基礎工事、彫刻などによって変わります。
そのため、永代使用料と墓石建立費用を合わせた総額で比較することが大切です。
Q. 八柱霊園の永代使用料には墓石代も含まれていますか?
含まれていません。
永代使用料は、墓所を使用する権利を得るために東京都へ支払う費用です。
一般墓や芝生墓地に墓石を建立する場合は、別途、墓石建立費用が必要になります。
また、使用開始後には年間管理料も必要となるため、永代使用料だけをお墓の総費用と考えないようにしましょう。
Q. 八柱霊園の芝生墓地は一般墓より安いですか?
永代使用料だけを比較すると、必ずしも芝生墓地の方が安いわけではありません。
2026年度の芝生墓地は4.00㎡で、永代使用料は968,000円です。
一般墓は1㎡あたり207,000円で、1.55㎡の場合は320,850円、2.00㎡の場合は414,000円です。
ただし、一般墓と芝生墓地では墓石の形や施工条件などが異なるため、墓石建立費用まで含めた総額で確認する必要があります。
Q. 芝生墓地は永代供養墓ですか?
芝生墓地だからといって、永代供養墓というわけではありません。
八柱霊園の芝生墓地は、芝生の中に墓石を建立して使用する墓所です。
一般墓とは景観や墓石の形などに違いがありますが、将来の承継についても考えたうえで検討する必要があります。
Q. 八柱霊園には承継者がいなくても検討できるお墓がありますか?
合葬式墓地という選択肢があります。
八柱霊園の合葬式墓地は、個別の墓石を建立せず、複数の方の遺骨を共同で埋蔵する施設です。
一般墓のように個別の墓所を代々承継することを前提としていません。
ただし、共同埋蔵後は特定の遺骨だけを取り出すことができないため、納骨方法まで理解したうえで検討することが大切です。
Q. 一般墓と合葬式墓地では、どちらを選べばよいですか?
どのように供養したいのか、将来誰がお墓を管理するのかによって適した選択肢は異なります。
家族の墓所を持ち、墓石を建立して代々承継していきたい場合には、一般墓が選択肢になります。
一方、個別の墓石を必要とせず、将来の墓所の承継を前提としない場合には、合葬式墓地も検討できます。
Q. 八柱霊園では墓石を自由に建てられますか?
墓所の種類や使用条件に沿って建立する必要があります。
都立霊園では、墓所の種類などに応じて施設の設置に関する基準があります。
そのため、希望するデザインをそのまま建てられるとは限りません。
特に芝生墓地は一般墓とは墓石の形式が異なるため、事前に条件を確認してから墓石の設計を進めることが大切です。
Q. 八柱霊園へ申し込む前でも墓石の相談はできますか?
申込み前の段階でも相談できます。
実際の墓所が確定する前でも、希望する面積をもとに、どのようなお墓を建てられるのか、墓石建立費用がどの程度になりそうなのかを確認することはできます。
特に一般墓では、墓所面積によって永代使用料に大きな差があります。
申込み前から永代使用料と墓石建立費用を合わせた予算を考えておくと、墓所選びもしやすくなります。
千代田家石材店では、八柱霊園への申込みを検討している段階から、墓所の広さやご予算に合わせた墓石のご相談を承っています。
Q. 八柱霊園のお墓選びで最初に確認することは?
「墓所の広さ」「お墓にかかる総額」「将来の承継・管理」の3点を確認してみましょう。
家族にとって必要な広さや、希望するお墓の大きさを考えます。
永代使用料だけでなく、墓石建立費用や年間管理料まで確認します。
誰がお墓を引き継ぎ、どのように管理していくのかを考えます。
この3つを整理すると、一般墓、芝生墓地、合葬式墓地など、それぞれの違いも比較しやすくなります。
応募倍率が高いお墓や費用の安いお墓だけで判断せず、現在の希望と将来の管理まで考えながら選ぶことが大切です。
八柱霊園のお墓選びは「倍率」だけでなく総合的に考えよう

今回は、八柱霊園のお墓選びがこの10年間でどのように変化してきたのか、一般墓の応募倍率や募集状況、墓所の広さ、費用などをもとに見てきました。
10年間のデータを振り返ると、八柱霊園では一般墓への申込みが以前より少なくなっている一方で、2026年度の一般墓では1.55~2.00㎡の最も小さい面積区分に申込みが集まっていることが分かります。
また、芝生墓地には一般墓とは異なる応募状況が見られ、墓石を建てない合葬式墓地という選択肢もあります。
この記事から見えてきた八柱霊園のお墓選びのポイント
- 一般墓全体の応募状況だけでなく、墓所面積によって応募倍率が異なる
- 2026年度の一般墓では、1.55~2.00㎡の区分に申込みが集中している
- 墓所が小さくなると永代使用料は抑えられるが、お墓の総額は墓石建立費用も含めて考える必要がある
- 芝生墓地は一般墓とは墓所の広さや墓石の形式が異なり、永代使用料だけでは費用を比較できない
- 一般墓や芝生墓地だけでなく、墓石を建てない合葬式墓地という選択肢もある
- 現在の費用だけでなく、将来の承継や管理まで含めてお墓を選ぶことが大切
応募倍率が低くなっても「お墓選び」が簡単になったわけではない
一般墓の応募倍率が以前より低くなっていると聞くと、「八柱霊園のお墓は選びやすくなった」と感じるかもしれません。
しかし、応募倍率が低いことと、自分たちに合ったお墓を選びやすいことは同じではありません。
同じ一般墓でも墓所面積によって永代使用料や応募状況が異なり、墓石を建立する場合には、墓石の大きさや石種、デザイン、基礎工事などによって必要な費用も変わります。
さらに、一般墓、芝生墓地、合葬式墓地では、お墓の形だけではなく、将来の管理や承継の考え方にも違いがあります。
そのため、応募倍率だけを見るのではなく、「どのようなお墓にしたいのか」「どのくらいの費用を想定しているのか」「将来誰がお墓を守っていくのか」まで考えて選ぶことが重要です。
物価の変化だけで10年間のお墓選びの変化を説明することはできない
この記事では、八柱霊園の応募状況とあわせて、この10年間の物価や家計を取り巻く環境についても確認しました。
全国の消費者物価指数は近年上昇していますが、八柱霊園の一般墓の応募状況には、それ以前から変化が見られます。
そのため、「物価が上がったから一般墓への申込みが減った」と単純に結びつけることはできません。
お墓選びには、費用だけでなく、家族構成や承継者の有無、お墓の管理、供養に対する考え方など、さまざまな要素が関係します。
10年間の応募状況は、こうしたお墓を取り巻く環境の変化について考えるための一つの材料として見ることが大切です。
八柱霊園への申込みを考えるときは墓石建立費用まで確認を
八柱霊園の募集案内を見ると、墓所ごとの永代使用料や年間管理料を確認できます。
一方、一般墓や芝生墓地へ墓石を建立する場合には、これとは別に墓石建立費用が必要です。
特に一般墓では、希望する墓所面積によって永代使用料に大きな差があります。
「小さい墓所ならどのようなお墓を建てられるのか」「広い墓所では墓石建立費用まで含めてどのくらい必要なのか」など、申込みをする墓所を決める前に総額の目安を確認しておくと、予算に合った墓所を検討しやすくなります。
八柱霊園のお墓づくりをご検討の方へ
千代田家石材店では、八柱霊園の一般墓や芝生墓地での墓石建立についてご相談を承っています。
すでに墓所を取得されている方はもちろん、これから八柱霊園への申込みを検討されている方も、希望する墓所面積やお墓の形、ご予算などを伺いながらご相談いただけます。
永代使用料だけでは分かりにくい墓石建立費用を含めたお墓の総額についても、墓所の条件に合わせてご案内いたします。
八柱霊園でのお墓選びでは、応募倍率や費用の数字だけで結論を出すのではなく、墓所の広さ、お墓の形、予算、そして将来の管理まで含めて考えることが大切です。
ご家族で希望を整理しながら、自分たちに合ったお墓を選んでいきましょう。
監修者情報

渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。
実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。
大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。
多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。
終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
いのちの積み木/認定 ファシリテーター
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 終活協議会/終活ガイド 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
有限会社 松戸ペット霊園/メモリアルアドバイザー
お問合わせ
【一般社団法人 終活カウンセラー協会認定】
【一般社団法人 尊骨士協会認定】
【いのちの積み木 認定ファシリテーター】
【ペットメモリアルアドバイザー】
【和モダンスタイル 認定優良石材店】
【プペルメモリアル 正規販売特約店】
【みちのく銘石 正規認定取扱店】
【八柱霊園石材同業組合 会員】
有限会社 千代田家石材店
住所:〒270-2253 千葉県松戸市日暮7-450(八柱霊園 中参道)
営業時間:8:00〜17:00(土日祝日営業)
店舗定休日:火曜(祝日・お盆・お彼岸・年末年始を除く)
※各霊園のご案内は随時行っております。
TEL/FAX:047-387-2929/047-389-0088
HP:https://chiyodaya.co.jp/
【パートナーシップ】








